ロッキー自転車紀行(2010年07月22日)

異界の風アーカイブ


学会も無事終わり、次の学会まで少しだけ日が空いているので、
ロッキーの雄大な景色の中を自転車で走ってきました。

出国前は、

「カナダで1000kmくらい走ってくるぜ!」

と豪語していたのですが、

・使える日程
・荷物の移動の難しさ
・金銭
・後半の学会準備の完成度

などの大人の都合により、1泊2日200km程度になってしまいました。

コースは、バンフ~レイクルイーズ間をちょっと遠回りしながら片道100kmほど。
それを往復して200km弱。

○往路

バンフでマウンテンバイクをレンタルして、いざ出発。

まずはバンフを出てバーミリオン湖へ向かいます。
天気は良好で、とにかく気持ちがイイ!

しばらくはバーミリオン湖畔をひたすら走ります。
ここは、素晴らし過ぎるコース↓。

研究室の卒業生で自転車野郎のみ○き氏に自慢できるレベルでした。
次に会ったらひたすら自慢しよう、とか思いつつ進む。

バーミリオンレイクを過ぎて、少しの間森の中を進みます。
樹木は、ほとんどが松です。

森の中を気持よく進んでいると、突然柵のようなもので行き止まり。

なんとか突破を試みましたが、全くもってダメでした。

しかたがないので、少し戻って、森の中に突っ込んで行く分かれ道の方に↓。

あまりにも野生の道だったので、この道行っていいのかなぁと思いつつ、ここまでのコースが気持ち良すぎて気分が良かったので、
「どうにでもなれ」
という勢いで、ひたすら進んでみました。

どんなに道がデコボコしていても、倒れた木が道を塞いでいても、根っこでゴツゴツしていても、
すべて何とか乗り越えるができるマウンテンバイクに感動しつつ、進んでいくと、
少しマシな道になり↓

さらにちゃんとした道に戻ることができました↓

そしてしばらく走っていると、大きな動物に遭遇。
ビッグホーンシープでした。

こんなのが、道路のすぐそばで見れるのだから、すごいですロッキー。

以降、遠景にはロッキーの山々、近景には広大な森が広がる素晴らしい道をひたすら走る。

数時間後、ちょうどHP(ヒップポイント)を使い果たしたくらいにレイク・ルイーズに到着。


↑到着時の写真

○レイク・ルイーズにて

レンタルしたマウンテンバイクには鍵がついていなかったので、ホテルの部屋の中に収容↓

実は朝から何も食べていなかったので(苦行)、近くのレストランで食事↓

日本の宿ならば大浴場があったりするものだけど、
こちらのホテルには当然そんなものはなく、HPを回復することができませんでした。
復路はケツが痛くなりそうな予感がしつつ、シャワーを浴びて早めに寝る。

○復路
予想通り、HPを回復できないまま(おしりが痛いまま)出発。
往路では昇りが多かった分、復路は降りが多くて楽でした。

しかし、天候には恵まれず、こんな感じ↓で霧の中。

往路では水以外の補給は無しという無駄に苦行なプレイをした結果、何回も足がつりそうになったので、レイクルイーズのスーパーで買った肉で栄養補給しつつ進む。

鬱蒼かつ広大に広がる森林と霧の組み合わせがRPG的な世界を連想させ、これはこれで風景を楽しむことができたのですが、後半からは雷鳴轟く豪雨になってしまい、写真を撮る余裕がありませんでした。

そして全身びしょ濡れ&泥だらけになりながらも、何とかバンフに到着。

ホテルで熱いシャワーを浴びて、日本食レストランでカツカレーを食べて、この日は終了しました。

長年の夢であった海外での自転車旅行を実現できて大満足です。
ロッキーの壮大な風景の中を走ったことは、一生もんの想い出になりました。

この後は、後半の学会の準備をしつつもう少しだけバンフに滞在し、
モントリオールに移動します。